夢が叶った日
7月17日。
運命の電話が鳴った。少し焦げたパンケーキを食べていたときだった。
終わった時点で8割型ダメだと思っていたので、何の連絡かと不思議に思うくらいだった。
電話をもらって結果を知って、これは夢かと本気で疑った。信じられなかった。
すぐに友達に電話してもらって、現実であることを確かめた。
うれしくてうれしくて、家族や友人、お世話になった人にすぐ報告した。
だが人間とは不思議なもので、うれしい気持ちと同時に、ものすごい強烈な不安を感じた。
うれしい気持ちと不安な気持ちは表裏一体なのだとその時学んだ。
今はもう、どちらの気持ちもピーク時より落ち着いて、普通に日々を暮らしている。
夢をつかむ戦いは思ったよりも自分にストレスを与えていたようで、結果を知って安心したとたん体調が悪化した。
まず、結果を知った数時間後、熱が出た。
そしてその後の数日間、胃が荒れた。食欲はあるが食べると胃がキューキューして、腸の調子も悪かった。
心と体は繋がっているのだと学んだ。
自分には無理だと思っていたことがいざ現実になり、しばらくは虚無に襲われた。
長い間目標にしていたことが果たされると、何をすればよいのかわからなくなる。
今まで常に高い目標を掲げて、それを達成するために奮闘して、達成して、次の目標に向かってまた頑張るという日々を送ってきた。
だからこそ自分でも信じられないくらいの目標を達成できたと思うが、勉強とか就活とか、いわゆるちゃんとした目標を達成することに縛られて生きるのは苦しいかもしれない。
自己実現における大きな目標がひとまず達成された今、家族や友人をもっと大切にしたいと本気で思うようになった。
数年以内には家族を海外旅行に連れていきたいし、毎日、家族とのつながりを感じていきていきたい。
いつも応援してくれる友人には感謝しかないし、楽しいことや辛いこと、思い出を彩れる友人をもっと大切にしていこうと思う。
次はそれを目標にして生きる。